牧の米作り

雪解けの春、牧の苗作り

豪雪の降り続く季節を越え、暖かくなり始める3月下旬を迎えると牧では苗を作る準備が始まります。まずは、芽出し。種もみを水に浸すと10日程で芽が出てきます。その後は、種まきと育苗が始まります。苗の状態や育苗箱の土の乾き具合を見て水や肥料をあたえ、健康な苗に育つよう適切な管理をしていきます。今までの先人の知恵を借りながら、実りの秋に向け、少しずつ準備が始まっていきます。

  • 雪解けの春、牧の苗作り
  • 雪解けの春、牧の苗作り

田んぼを目覚めさせる、代掻き

牧に降る豪雪は、田んぼを押しつぶしてしまうほどです。雪の降る前の秋にも田んぼを守るため、整地をしますが状況によっては春にも、雪によって潰れてしまった田んぼを田植えのために整地して準備をしていきます。代掻きは、田んぼに水を入れたあと、土の表面を平らにして水の深さを揃え、田んぼから水をもらさないようにするほか、田植えをしやすくするために行います。

  • 田んぼを目覚めさせる、代掻き
  • 田んぼを目覚めさせる、代掻き

季節の移ろいに感謝して、田植え

GWが明け、牧の季節も移ろい暑くなり始めたころ、田植えが始まります。管理している田んぼが多いため、すべての田んぼの田植えが終わるのは、5月末になります。その後は、日々の草刈りなどに加えて、水の管理が重要になってきます。干ばつなどに備えて天気予報を確認しながら、稲が健康に育つよう丁寧に一日一日、人の目で稲の状態も確認します。より美味しいお米に育つようたくさんの愛情を注がれながら稲は空へと伸びていきます。

  • 季節の移ろいに感謝して、田植え
  • 季節の移ろいに感謝して、田植え
  • 季節の移ろいに感謝して、田植え

実りの秋、
稲穂が秋風になびくころ、収穫

夏前、田んぼは一度中干しされます。水を抜いて田を乾かすことで、根は土の中の水を求めて下の方へ伸び、丈夫な稲になるとともに栄養の吸収率も上がります。その後は、牧の山特有のカメムシなど虫から稲を守ることも重要になります。そして、9月初旬。黄金色に実った稲穂の刈り取りが始まります。牧の自然と人の愛情が作り上げた努力の結晶が、このお米の一粒一粒です。

  • 実りの秋、稲穂が秋風になびくころ、収穫
  • 実りの秋、稲穂が秋風になびくころ、収穫

公益財団法人 牧農林業振興公社

〒943-0647
新潟県上越市牧区柳島353番地
理事長 笹原 茂
TEL 025-533-6763
FAX 025-533-6805

ページの先頭へ