高く高く空に伸びるブナ林の中、途中には綺麗な湧き水や小川が流れています。この余計なものを一切含まない、清らかな水たちが牧の棚田に流れ着き、美味しくて安全なお米を作り上げる命の源となります。
急な山の斜面を先人たちが心血を注いで築いた棚田。牧では、それを受け継ぎ未来へ繋いでいく人たちがいます。厳しい生産条件や気候のせいで、米の収穫量は少ないですが、その分お米一粒一粒に美味しさがぎゅっと詰まっています。また、棚田の美しさに魅了される人は多く、シーズンには多くの写真家が牧に訪れます。
日本の特別豪雪地帯に指定されている牧区。2012年の豪雪の際には積雪575cmを記録したこともあります。冬の季節はすべてが雪に埋もれてしまい、生活していくことすら一苦労。ですが、この厳しい自然が、豊富な雪解け水をもたらし、お米にとって最高の環境を作り上げます。